2012年度入試 東大合格体験記 - 理二 Y.Y.さん

各科目のオススメの勉強法

英語

二年のうちに東大の問題で6〜7割の点数がとれるようになっておくのが望ましい。特にリーディングの時の頭の働かせ方というのをこの時期に身に着けてしまえば語彙、細かい文法は多少抜けていても極端に英語で失敗するということはまずないと言って良い。問題ごとのテクニックは、きちんと正確に読めるという前提のもとで効果があるので、最悪、テクニックを学ばずとも基礎ができれば対応できるという意識で良い。

リーディングでの頭の働かせ方というのは、ここで教えるのは難しいのだが、簡略して言うと文の構造、語の品詞を常に意識するということである。それができているか確かめるのには、切れ目が正しく音読できるかが一つの指標になる。切れ目のリズムが自然に捉えられるようになるまで根気よく音読するしかない。一度つかんでしまえば、英語は安定してとれる科目になる。そこまできたら、多読(ただしわからない単語、文法は逐一調べ、メモするなどして丁寧にやること)しているうちに、十分リーディングではとれるようになる。それと、速読なんかは意識しなくて良い。速く読むというのは、強い邪念になって、内容の理解を著しく妨げる。上で言ったリズムがつかめていれば、入試問題程度は余裕で時間内に終わるようになる。

英作文は、和文英訳で、英文を書くとき間違えやすいところを頭に入れたら、日常の中で、一人の時などに英語でなにかを考えてみるとか、何でもよいからひたすら書く(あとでこれどう言うべきなんだろうというのは後で必ず調べたり質問に行ったりする)などして、すぐにアウトプットできるように頭を慣らす。

リスニングは、丁寧にシャドーイング(英文に続いて自分も口ずさむこと)をするのが一番おすすめ。ただし、自分の感想ではリスニング能力は伸びづらいので、下手に時間をかけすぎると泥沼にはまるので注意しよう。

数学

 一通り全範囲やった段階で過去問を見ても、ほとんど解けないと思うが、そのような時も、いたずらに難しい問題に取り組み始めると、これも泥沼にはまる。東大数学の難しさは、基礎的なことが嫌というほど積み重なって聞一問ていることにある。去年、おととしの第一問なんかはその典型で、「こういう時はこういうことをすればよい」というのが抜けたところなく頭に入っているかが問われている。一つ抜けがあると、次のステップ以降何もできなくなるため致命的なのだ。高度なアイディア性を要求する問題も確かにあるが、そんなのは無視しても、半分くらいの点数は来る。

青チャートを一通りやり、1対1対応の演習、チョイス新標準問題集などを使って解き方の型を体得しよう。どうしても癖のある問題をやりたいというのなら、ブルーバックスの「入試問題 伝説の良問100」というのをやったり、過去問に手を出せばよいのではないかと思う。最悪、過去問は2,3年分くらいを力試しにやるくらいで構わない。

物理

ひとこと、「あいまいなところを残さない」に尽きる。「公式さえ知っていれば解ける」などと言って泣きをみる人が非常に多い科目。どこまで公式が適応できるか知らずに、無駄に公式を使うのをためらったり、通用しない公式を持ち出したりするのだ。どういう原理からそれが導かれるのかしっかり頭に入れ、演習を通じてどこまで適応できるのか知る。

それと、普通の教科書、参考書は、物理が良くわかっていない人の解き方をしていて、あれが一番良い解法などと思ってはいけない。例えば、相対運動エネルギー(なぜか普通の受験生は知らないし教わらない)を用いれば数秒のところを連立方程式でグダグダ解いたり、交流回路の問題を公式振り回して解いたりするのだ。しかし、そのような学習を効率よくできるような高校参考書は自分の知る限りなく、東進か、河合塾本郷校の講習で苑田に習うのが一番効率良いのだが、時間をかける余裕があるなら、苑田の正規の授業を取ったり、新物理入門や、大学生向けの本で学ぶという手がある。しかし、中途半端にやるなら、この教科にあまり点数を期待しない方が良い。

化学

化学TU重要問題集→化学TU標準問題精講→化学TUの新演習

この順でこなせば十分化学で点数が取れるようになる。化学は基本的に公式と比例関係を意識していればそれほど難解ではない科目だ。物質のミクロな世界での挙動をイメージできるようになればそれなりに出来るようになる。ただし、どこまでやっても東大は目新しい問題をいくつかは聞いてきて、理解力そのものを問うこともするので、そこまで完璧に仕上げようと考えるのは時間がかかりすぎるのでおすすめしない。

国語

予備校や、問題集、人によって教えることが異なって困ると思うが、色々試してみて自分が気に入った人の教えに従うのが良いかと思う。個人的には「決めるセンター国語」や、「船口の現代文〈読〉と〈解〉のストラテジー」を書いている船口がおすすめだ。

それと、基本的なこととしては、英語と同じく文の構造、語の品詞というところは常に意識できるまでトレーニングしよう。理解力が格段に良くなるはずだ。

もう一つ大事なアドバイスをする。自分で深い解釈をして書こうとは絶対してはならない。現役の時はそれを自信満々でやり、浪人では本文の切り貼りで回答を作ったが、明らかに後者の方が良い点がついている。

そこから考えるに、解答を作る上では、文章の論理的関係、つながり、言葉の言い換え能力くらいしか試されておらず、それが示せれば十分な点数が来るのである。

倫理、政経

倫理満点、政経も約8割は取れているので、アドバイスをしておくと、資料を読み込もう。参考書は、確かに分量が少なく、一見効率良さそうに見えるが、逆に、色々なことのつながりなどが薄っぺらすぎて、結局身につかずに終わりやすい。特に倫理は、本試で結構きわどい選択肢があったり、マニアックな問題があったりで表面的理解では足元がすくわれやすい。逆に、それなりに資料を読み込めば、9割安定してとれるので、センター不安な人はここで点数を取っておこう。